茂来山・槙沢コース解説
国道141号から4.9km地点の道脇に「茂来山登山道入り口まで3.5km」の標識が立っている。
右折して舗装された広い林道茂来線を走り、国道299号から1.6kmで左へ急ターンする砂利の細い
枝線林道へ入る。そこには「茂来山登山口」の標識がある。 1.5kmで登り口広場に着く。
駐車は余裕。(04年から駐車場が畑になってしまい3.4台のみ可能)
森の美しさは、霧久保沢コースと同じであるが、谷は発達せず地形はおとなしい。
駐車場所から、唐松林の中を槙沢沿いにゆるやかに進む。沢の流れが細くなり、道に寄り添うように
近づくと、二股に行き当たる。 左へ分かれる小さな沢へ道は入っていく。水場はここが最後。
水のない沢状の地形をたどる。 カラマツが終わり、自然林の中を道は自然に勾配を増す。
道は細やかな補修がされてあり歩きやすい。 斜面が終わり、開けた小平地に出ると、茂来山北尾根
の鞍部。 このへんから山頂部にかけて、樹林も林床も美しい。
ここから尾根は細くなり、岩頭が二カ所あるが通過は容易。
ブナが現れ、珍しいほどのシラカバの大木が見られる。再びゆったりした尾根に変わると左から霧久保
沢コースが合流。 あとは頂上まで岩混じりの道はどれほどもない。 山頂の眺めはよい。
平野部に身を乗り出した位置だから、障害になる周りの山がない。
新旧の石尊権現の石祠が並び、二等三角点も一緒にある。
『章文館 長野県北信東信・日帰りの山』より抜粋 |