妙徳山・山新田伏流水ルート解説
白鬚大明神の立札横から入り、白鬚神社の石祠前を横切って杉林を緩く下ると林道からの
登山道に合流する。
右に折れてシダ類が生い茂る登山道を暫く進むと、知る人ぞ知る隠れた名水「穴水」に出る。
柄杓(ヒシャク)が用意されているのでここで水の確保をしよう。
登山道下に流れる伏流水の音を聞きながら10分程上ると水神様の石標下にも名水の
「穴水」が流れている。(こちらの岩窟は間口が広く深い場所で水が流れる)
これより上部は枕状溶岩に覆われた岩ゴロの急登になり、右手にケルンが現れると
中間地点の道標が近い。
枕状溶岩を右に見るようになるとロープ道(約350m)となり、白鬚神社本宮直下の
長い急坂上りを補助してくれる。
本宮殿からは眼下に長野市内を、左手は湯ノ丸山や烏帽子岳を望める。
木造の本宮殿を右に巻いて5分ほど上ると妙徳山南峰だ。南峰からは正面に北アルプスや
北信五岳、東には志賀高原の山々と根子岳の眺めが良い。 mikio
コメント
通常は1時間ほどで登れる里山だが、穴水・枕状溶岩・新緑・ミツバツツジを楽しみながらの
ノンビリした山行でした。
穴水は登山口から5分程の場所にあり、この水で入れたコーヒーや水割りはひと味違うと、
わざわざ汲みに来る人も多いので試してみて下さい。
アクセス
山新田地籍にはいったら須坂市八町へ続く林道を進み、長野市消防局「山火事注意」の
看板を目印に右折して林道高岡山新田線にはいる。 道に沿って車を走らせると
白鬚大明神の入り口には「信州山学クラブ」が設置した妙徳山登山口の案内板がある。
白鬚大明神・しらひげだいみょうじん(越智神社)里宮について
天平九年(737)霊峰妙徳山頂に越智泰澄神融が越智の里(綿内郷中)の「済生利民」を
本願とし、その神徳と霊験を祈念して竜神・雨神である白鬚大明神(うましまじのみこと)を祀り、
越智神社を創建開基をした。 その本宮へ通じる参道沿いのここが里宮である。(中略)
参道は当区内の踊原地籍にある「前宮」を経てこの「里宮」へ、そして更に嶮しく急坂な
山道を登り詰めて山頂の「本宮殿」へ至ります。(中略)
この越智神社は竜神・雨乞いの神としても東山の「白鬚大明神」、西山では戸隠神社
「九頭龍大神」とともに、往古の昔より広く高井郡一帯の郷中からその神徳・霊験あらたかな
恵みが崇敬され、篤い尊信を集め、永年に亘って尊崇されてきております。(立て札より抜粋) |