北横岳登山ルート解説
八ヶ岳連峰には横岳が二つあり、北八ヶ岳にある横岳は「北横岳」と呼ばれている。
ピラタス蓼科ロープフェイ山頂駅に降りると、「坪庭」と呼ばれるゴツゴツとした溶岩台地が前方に見え、木道
から溶岩台地への急な石段を上る。
坪庭は一方通行の遊歩道(一週約30分・北横岳登山口も兼ねる)で、溶岩台地の中程に立つ横岳登山口
道標に従って左折し坪庭の北辺より横岳の南尾根へ登りこむ。
右下に坪庭の全景が見え始めると三ッ岳分岐点が近く、分岐から4・5分で北横岳ヒュッテに着く。
ヒュッテには動植物をあしらったオリジナルのバンダナや八ヶ岳を描いた手ぬぐいなどが置かれている。
時間があったら七ッ池(片道5分)へ足を延ばすのも良いだろう。
ヒュッテ前を直進してシラビソ樹林を抜けると一気に頭上が開け広々した南峰(2472.5m)に出る。
ここから北にハイ松帯を横切って前方に見える小高い場所が北横岳山頂(2480M)だ。
今回は中国からの黄砂の影響で近くの山しか望めなかったが、蓼科山・北アルプス・中央アルプス・南アル
プス・南八ヶ岳などの素晴らしい眺めを想像できる。 mikio
コメント
近くの蓼科牧場は桜が満開・・・登山道には残雪が多く山の春はこれからの気配。
今回は黄砂の影響で展望が悪かったので機会があったら再訪してみたい。
ピラタスロープウェイの料金は片道900円、往復割引が無いので花の時期は高山植物が咲き誇る登山道
(ロープフェイ直下)を下るのも良いかも。
縞枯現象とは
山の斜面に、帯状に枯れた針葉樹林が何列もの白い縞模様をなす「縞枯現象」が有名。
標高2000〜2500bの亜高山地帯に生育する、シラビソ樹林帯に限られた全国的にも特異で学術的にも
価値の高い不思議な現象。 ピラタス蓼科ロープウェイ発行 北八ヶ岳周辺総合案内マップより抜粋 |