乗鞍岳・畳平ルート解説
畳平のバスターミナル周辺は広い駐車場になっていて、郵便局や営林署、医学研究所、
乗鞍神社、山荘、売店などが並んでいる。
そこから鶴ガ池の脇を通り、富士見岳の斜面につけられた車道（一般車は通行止）を登りはじめる。
右下に下消ガ池を見て、やがてコロナ観測所の建つ摩利支天岳の道と分かれその裾を巻いて
下っていくと、肩ノ小屋と剣ガ峰が見えてくる。
車道の終点に肩ノ小屋と宇宙線観測所があり、このあたりが室堂ガ原だ。
肩の小屋からハイマツ帯に刻まれた砂礫の急登を登り、朝日岳と蚕玉岳の鞍部に出る、
火口壁の一角で展望が開けてくる。
右手下部に神秘的な火口湖の権現池が望め、後方には高山市街から加賀白山まで遠望できる。
下から登ってくる時、山頂と問違えやすい蚕玉岳のピークを通り、剣ガ峰の鞍部に出る。
頂上小屋をすぎるとまもなく剣ガ峰山頂だ。
乗鞍神社と本宮神社奥宮が背中合わせに建つ乗鞍岳の最高峰、剣ガ峰山頂からはすぱらしい
山岳展望が期侍できる。
下山は、肩ノ小屋まで眺望のよい砂礫の道を戻り、車道を行かず、大雪渓のある
肩ノ小屋バス停に下る。
肩ノ小屋横から大小の岩の間の赤ぺンキの印にしたがい、雪渓の横を高山植物を
見やりながら下る。　
２５分ほどで肩ノ小屋バス停に出る。　『山と渓谷社 ・長野県の山』より抜粋