雁田山(かりだやま)トレッキングルート解説
栗と風情ある街並み作りで有名な小布施町の東部、葛飾北斎の天井絵「八方睨み鳳凰」と小林一茶「やせ
蛙まけるな一茶これにあり」を詠んだ蛙合戦の池がある岩松院や重要文化財の「薬師堂」が建つ浄光寺な
どの裏手にあり、鳥が羽を広げているように見える山が雁田山だ。
妖怪絵で有名な高井鴻山(こうざん)が自分の雅号としている。
須坂市や高山村から見る雁田山南斜面は採石の為に削り取られた山肌が痛々しく、1998年「自然環境に
優しく」をテーマに開催した長野冬期オリンピック期間中は緑のネットで覆い隠されたほどで、近年は採石が
進んでおり雁田山の消滅も懸念される悲しい山である。
雁田山自然探勝園・冒険の森登山口から尾根筋に沿って整備された登山道が山頂まで続く。
※自然探勝園はスノボ・ハーフパイプ場(オブセキングス)となり、登山口は浄光寺側尾根筋(熊よけ大鈴
あり)にあります。
このルートはコナラの樹林帯歩きで展望は無いが、緩い上りで「二の岩」「休憩ベンチ」など通過し汗をかく間
も無く山頂に出る。 山頂は旧国鉄時代の無線反射板跡地で一等三角点もある。
山頂の指導標に書かれた「鬼のつぼや・南へ100m」に興味を持ち探したが見つけられなかった。
(写真など撮られた方はご一報下さい)
山頂から千憎坊までの稜線歩きが本日のハイライトだ。
物見岩では志賀高原や四阿山・根子岳を、東屋では北信五岳や北アルプスの大展望が楽しめる。
姥と孫が石になったといわれる伝説の姥石を右に巻いてひと登りで岩ゴロの小ピークだ。
岩松院ルート分岐点の千憎坊からは5分ほどで雁田山系最高峰(786.7m)滝ノ入城址の賭屋場山(とやば
やま)に出る。
三等三角点が置かれており、雁田山より27.3m高いがナラやカラ松に囲まれており展望は無い。
千憎坊からの下りは丸太の階段で、要所要所にはロープも張られているが、かなりの急坂なので足下に注
意が必要だ。 岩松院を眼下に望めるようになると苅田城と呼ばれた大城跡や小城跡を通過して岩松院の
敷地内に下り込む。 mikio
コメント
昨日は市街地の山もうっすらと雪化粧・・・里山にも雪の声を聞くようになり登れる山も限られてくる。
上越の米山・上田の子檀嶺岳・松代の奇妙山などを候補にあげたが、採石の為に消滅してしまう前に登ら
なければと雁田山を選ぶ。
立ち寄り温泉情報
おぶせ温泉 あけびの湯 朝風呂AM6:00〜AM8:30有り 600円
小布施街並み情報
信州小布施町観光情報サイト いい小布施ドットコム
耳より水情報
浄光寺は御霊泉、岩松院は弁天池清水と呼ばれる美味しい湧き水がある。 |